【脇差】 薩陽士大和守元平造 寛政十一未秋 尾張国住人沼波仲達望
種別 | 脇差 |
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国 | 薩摩 |
時代 | 江戸時代後期 |
法量 | 1尺7寸 |
附 | 特別保存刀剣 図録薩摩の刀と鐔所載 金着せ二重はばき 白鞘 静岡県登録:昭和27年10月20日交付 |
銘文 | 薩陽士大和守元平造 寛政十一末秋 尾張国住人沼波仲達望 |
説明 | 元平は奥元直の長男として延享元年に生まれ、安永六年家督を相続、天明元年に薩摩藩工となり、寛政元年十二月に大和守を受領しています。作刀は明和年間より見られ、初め「薩陽士元平」「薩藩臣奥元平」等と銘していましたが、大和守受領後は「薩陽士大和守元平造」「奥大和守平朝臣元平」と銘するものが多い。作風は互の目乱れに小湾れ・尖り刃などを交えて、匂深く、荒沸がつき、金筋・砂流しかかるなど、相州伝の作柄を得意としています。 この脇差は、尾張徳川家の御殿医(眼科医)沼波仲達の注文によるもので、小板目肌よく詰んだ鍛えに地沸微塵に厚くつく。刃文は互の目乱れに小互の目・尖りごころの刃など交じり、足太く頻りに入り、匂深く沸厚くつき、砂流しかかるなど、元平の一作風を示しています。また、茎に切られた沼波仲達の注文銘と併せ、資料的にも貴重な一振りです。 |
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