【脇差】 水心子正秀(刻印) 文化七年八月日
種別 | 脇差 |
---|---|
国 | 武蔵 |
時代 | 江戸時代後期 |
法量 | 1尺8寸強 |
附 | 特別保存刀剣 銀着せ一重はばき 白鞘 東京都登録:昭和61年2月13日交付 |
銘文 | 水心子正秀(刻印) 文化七年八月日 |
説明 | 水心子正秀は寛延三年羽前に生まれ、後に武州下原派の後裔である吉英に師事して鍛刀の技を修めました。初銘を「宅英」または「英国」と切り、安永三年に山形秋元家の抱え工となり、名を正秀に改めました。文政元年には息子の貞秀に正秀の号を譲って天秀と改銘し、晩年には刀剣復古論を唱えて「刀剣武用論」「刀剣弁疑」等多くの著書を刊行するなど、新々刀期における一大教育者として幾多の門弟達を養成しており、大慶直胤、細川正義などの名工が門下に輩出しています。 この脇差は、小板目肌が細かく詰んだ精美な鍛えに地沸微塵に厚くつき、刃文は直刃調に浅い湾れ交じり、匂深く小沸よくつき、小足入り、地刃共に優れた出来栄えを示しています。なお、正秀は大坂新刀に私淑し、津田助広風の濤瀾乱れ、あるいは井上真改風の直刃を焼いています。本作も井上真改に倣ったと思われるもので、沸・匂深く、地刃の冴えに傑出した手腕を見せています。 |
※上のボタンをクリックして、IDとパスワードの入力を求められる場合は、既に当館の所蔵していないお刀となります。展示一覧を随時更新し、なるべくそういったお刀が表示されないようにしておりますが、外部検索サイトなどの検索結果から当ページへ来られた方にはご迷惑をおかけいたします。ご了承くださいませ。