【刀】 越前国住兼法
種別 | 刀 |
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国 | 越前 |
時代 | 室町時代後期~江戸時代初期(慶長) |
法量 | 2尺3寸3分 |
附 | 重要刀剣 金着せ二重はばき 白鞘 三重県登録:昭和41年2月19日交付 |
銘文 | 越前国住兼法 |
説明 | 兼法には「慶長五年三月日」及び「慶長十二丁未八月吉日」紀などの年紀を有する作が現存することから、同工の活躍年代は明らかです。彼の現存する作例は少ないものですが、造込み・地刃の出来・鑢目(鷹の羽)などに室町後期の美濃物の色合が濃く示されており、「兼法」を名乗る点と考え併せて、美濃の関から越前に移住した刀工の一人と推測されるものです。 この刀は板目鍛えに杢交じり、地沸よくつき、地景入る。刃文は頭の丸い互の目が連れて複式風をなし、互の目・小湾れなど交じり、足入り、小沸つき、砂流し頻りにかかり、細かな金筋入るなど、作例の少ない同作中にあって出来がよく、且つ資料的価値の高い優品です。 なお、本作は前述の「慶長五年三月日」紀の作刀が、作風・茎仕立・銘振りに至るまで、本作と近似していることから、この刀も慶長年間の作と鑑せられるものです。 |
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