倉敷刀剣美術館

刀剣の郷 備中青江「倉敷」にある、国内屈指の日本刀常設展示数を誇る美術館

TEL:086-420-0066

岡山県倉敷市茶屋町173

営業時間 10:00~19:00

【刀】 清綱(二王)

清綱 画像

清綱(二王)・物打ち

清綱(二王)・鍛え肌

清綱(二王)・刃文

清綱(二王)・差表

清綱(二王)・銘

清綱(二王)・差裏

種別
周防
時代 室町時代初期(応永)
法量 2尺3寸6分5厘
特別保存刀剣
【紀州徳川家伝来】
【刀影摘録神津伯押形・日本刀の近代的研究】所載
葵紋金無垢二重はばき
白鞘
兵庫県登録:昭和38年10月17日交付
銘文 清綱
説明 周防国二王派は、保延頃の清真、または清平を祖として始まると伝えていますが、確実な遺作を見ず、今日では清綱を事実上の祖としています。清綱の現存する作例では「文永二年三月 清綱」と書き下し銘のある太刀が厳島神社に存在し、次いで建武二年紀の「防州玖珂庄清綱」銘の短刀が知られ、以後同銘は室町時代まで連綿と続いています。周防国には東大寺などの寺領が多く存在し、二王派の作風に大和色が強いのは、大和本国との交流によるものと考えられています。
 この刀は小板目鍛えに地沸細かにつき、刃文は直刃調に小互の目・小乱れ交じり、刃縁細かに沸え、匂深く小足入り、地刃共に二王派の典型的作風を示した優品です。なお、生茎在銘である事も清綱研究の上で貴重な資料と言えるものです。

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