倉敷刀剣美術館

刀剣の郷 備中青江「倉敷」にある、国内屈指の日本刀常設展示数を誇る美術館

TEL:086-420-0066

岡山県倉敷市茶屋町173

営業時間 10:00~19:00

【短刀】 無銘 来国俊

来国俊 画像

来国俊 拵 画像

無銘 来国俊・鍛え肌

無銘 来国俊・物打ち

無銘 来国俊・差表

無銘 来国俊・拵表

無銘 来国俊・茎

無銘 来国俊・差裏

無銘 来国俊・拵裏

種別 短刀
山城
時代 鎌倉時代後期
法量 9寸強
重要刀剣
金着せ二重はばき
黒呂色塗鞘短刀拵
白鞘
東京都登録:平成7年4月11日交付
銘文 無銘 来国俊
説明 来国行の子と伝える国俊については、二字国俊と来国俊が同人か否か、未だに確たる定説はありません。両者の製作年紀を見ると弘安元年から元亨元年に及び、 この間約四十年、一人の刀工の作刀期間と考えても決して無理ではありません。しかしながら両者の作風にはかなりの相違が見られ、豪壮な体配に賑やかな丁子 乱れを得意とする二字国俊に対し、来国俊は尋常もしくは細身の体配に、上品な直刃調の刃文を見せるものが多い。
 この短刀は小板目鍛えに地沸微塵に厚くつき、沸映り立つ。刃文は中直刃に小足入り、匂深く小沸厚くつき、細かに砂流し・金筋かかり、小丸に深く返る帽子 を見せるなど、総体に来国俊の特色を示して出来がよく、姿は比工としてはやや大柄に属するもので、茎が振袖風で先がやや張りごころとなる態は、元応年紀の 同工の作に非常に近似した名品です。

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