日本刀剣鑑定書

【太刀】
光包[古備前]

三重県 第51730号

刃長 反り
67.0cm 2.0cm
元幅 先幅 元重
2.45cm 1.76cm 0.55cm

刃文 状態 鍛え 姿 総評
10 10 8 9 10 9
時代 鎌倉時代初期
備前
系統 古備前助平系
帽子 小丸
造り 本造り
鍛え肌 板目
刃文 直刃調小乱れ
概要
古備前派は、平安時代から鎌倉時代初期にかけて備前国を代表する流派で、友成系と正恒系に大別される。尚、友成系には高平・包平・助平と三名匠が活躍しており「古備前三平」と称される古備前派の中核に位置する刀工である。
所見
本作は、二字銘を有する太刀で、銘振りを仔細に鑑ると「光包」と判読出来る。光の字を冠する古備前の刀工には他に、光家・光守・光恒等がおり、いずれも限られた作例を残すのみである。刃文は直刃調に沸・匂の変化に富んだ働きを示し、古備前派の典型作であると共に健全で出来がよく、資料性の高い一振である。